モーニング娘。プロフィール(エピソード編)

☆メンバー構成推移

このグループの最も大きな特徴は、他の女性アイドルグループに類を見ない、
メンバーが代わり続けるという点である。
そのためか、メンバー数も流動的で、5人(結成時)〜16人(6期加入から保田圭卒業まで)と幅広い。
また、年齢差も大きいのも特徴で、結成当時は約12歳差、4期加入時に約15歳差と最大。
最小は矢口真里脱退から7期加入前までの約5歳差。
殆どの期間(1999年4月〜8月及び2005年4月以外)に20代と中学生のメンバーが同時にいる。
2005年10月1日時点の平均年齢は17.1歳。
モーニング娘。には「教育係」という名目で、先輩が後輩に指導するならわしがある。


☆推移年表(カッコ内はその時点でのメンバー数)
1997年9月14日結成 : 【1期】中澤裕子石黒彩飯田圭織安倍なつみ福田明日香(5人)
1998年5月3日 : 【2期】保田圭矢口真里市井紗耶香が加入(5+3=8人)
1999年4月18日 : 福田明日香が卒業(8-1=7人)
1999年8月5日 : 【3期】後藤真希が加入(7+1=8人)
2000年1月7日 : 石黒彩が卒業(8-1=7人)
2000年4月26日 : 【4期】石川梨華吉澤ひとみ辻希美加護亜依が加入(7+4=11人)
2000年5月21日 : 市井紗耶香が卒業(11-1=10人)
2001年4月15日 : 中澤裕子が卒業(10-1=9人)
2001年8月26日 : 【5期】高橋愛紺野あさ美小川麻琴新垣里沙が加入(9+4=13人)
2002年9月23日 : 後藤真希が卒業(3期メンバー消滅)(13-1=12人)
2003年1月19日 : 【6期】藤本美貴亀井絵里道重さゆみ田中れいなが加入(12+4=16人)
2003年5月5日 : 保田圭が卒業(16-1=15人)
2004年1月25日 : 安倍なつみが卒業(15-1=14人)
2004年8月1日 : 辻希美加護亜依が卒業(14-2=12人)
2005年1月30日 : 飯田圭織が卒業(結成時メンバー消滅)(12-1=11人)
2005年4月14日 : 矢口真里が脱退(2期メンバー・「LOVEマシーン」参加メンバー消滅)(11-1=10人)
2005年5月1日 : 【7期】久住小春が加入 (10+1=11人)
2005年5月7日 : 石川梨華が卒業(11-1=10人)


☆メインパート争奪
初期の楽曲がメイン(主旋律)とハモリ(ハーモニー)で構成されていたことから、
メイン争奪戦が起こった。
LOVEマシーン」以降のリレー式歌唱でも、サビの歌唱を中心とし歌唱パートが多いメインと
その他に区別される。多人数グループでありながら、メンバー入れ替えが多いことから、
中心となるメンバーが固定されず、メイン争奪となる。
人数の増加に伴い、歌唱の中心である「メイン」に加え、ジャケット写真や
ダンスフォーメーション位置の中心を「センター」と呼ぶ。センターとメインは必ずしも一致しない。
メインおよびセンターに一度もなれず、モーニング娘。を卒業したメンバーが12人中6人もいる。
1st-2nd 安倍なつみメイン
3rd-4th 安倍なつみ福田明日香メイン
5th 安倍なつみメイン
6th 安倍なつみメイン(実質安倍のソロ)
7th-9th メイン無し
10th 後藤真希メイン
11th 安倍なつみ後藤真希メイン
12th メイン無し 石川梨華センター
13th 吉澤ひとみメイン(吉澤、安倍、後藤の3人のみ歌唱)
14th メイン無し 矢口真里センター
15th 安倍なつみ後藤真希高橋愛紺野あさ美メイン
16th メイン無し
17th メイン無し、高橋愛センター
18th 安倍なつみ矢口真里石川梨華加護亜依メイン、石川梨華センター
19th 田中れいなメイン
20th メイン無し(4グループに分けられ、各グループでユニゾン)、石川梨華センター
21st メイン無し
22nd 石川梨華高橋愛藤本美貴吉澤ひとみメイン
23rd メイン無し
24th 紺野あさ美メイン
25th 吉澤ひとみ高橋愛メイン
26th 高橋愛石川梨華藤本美貴メイン、高橋愛センター
27th 高橋愛田中れいな藤本美貴メイン、高橋愛センター


☆パート割り
メイン争奪と共に、2番手以降でも歌唱パートの争奪戦が行われる。常時10人以上の大所帯の為、
ソロ歌唱フレーズなし、1フレーズということもある。
女子かしまし物語』ではライナー(歌詞カード)に記述された。
LOVEマシーン』までは、全員分曲全体のレコーディングを行い、ミックスダウンでパート割りを
決定していた。その後、レコーディングでのプロトゥールス導入に伴い、
レコーディング時に担当パートのみを歌唱してアレンジすることが多くなる。


ラブマの法則
石黒彩から安倍なつみの卒業まで、「LOVEマシーン」のシングルジャケット写真8人の
立ち位置右上から6人が並び通りの順番となった
石黒彩市井紗耶香中澤裕子後藤真希保田圭安倍なつみ)。
通算4人目の卒業者となる中澤卒業時に、ネット上で話題となった。
3人目の市井卒業時に、ネット上で議論されたことが確認されている。
安倍卒業時にマスコミで話題となったが、「LOVEマシーン」リリース時に在籍していない
辻希美加護亜依の卒業により、法則は破られたと考えられた。だが、最初に卒業した福田明日香
LOVEマシーン」リリース時に在籍していなかったという批判があるうえ、その後飯田圭織が卒業した後、
ジャケット写真8人の立ち位置左下の矢口真里が最後に脱退したのを考えると、
法則は破られていないという考え方もできる。この当時に在籍していた8人で考えるのが
順当と言えるかもしれない。
2005年4月14日に最後の1人である矢口が脱退し、「ラブマの法則」はここに完結した。
2005年5月11日放送のフジテレビの番組「トリビアの泉」において、この法則が紹介された。
しかし、それ以前にも、TBS・アッコにおまかせ!やフジテレビ・とくダネ!では、
ずいぶん前に報道していた。矢口が脱退した時もブロードキャスター内の
「お父さんのためのワイドショー講座」で放送される前に教えた。
石黒、市井の順番で結婚、妊娠をしているので、新『ラブマの法則』として、
次は中澤の結婚、妊娠かという憶測も生まれている。


☆楽曲オリジナルメンバー
現在、モーニング娘。の最高位メンバー加入期が4期メンバーのため、シングルは9枚目の
ハッピーサマーウェディング」で吉澤ひとみ加入以前の曲では現在在籍のメンバーは、
誰もオリジナルとして歌うことができない。
過去の曲は、コンサートにて卒業メンバーのパートを引き継いだ形で歌う。
2005年夏のハロー!プロジェクトのコンサートでは『卒業メンバー』である
中澤、飯田、安倍、保田、後藤、石川、辻、加護が「LOVEマシーン」を披露する一方、
その後のモーニング娘。コンサートでは、現役メンバーが同曲を歌っている。


☆グループ内ユニット、レンタル
モーニング娘。は、グループ内ユニットとしての
タンポポ」・「プッチモニ」・「ミニモニ。」などの活動も活発であった。
そもそも、このグループ内ユニットとは、結成からずっとメイン歌唱の安倍なつみに対し、
コーラス担当となっていた飯田圭織石黒彩の歌唱力を活かすため、
娘。内ユニットであるタンポポが発案され結成されたことが始まりである。
追加メンバー3名からは声の相性を重視して矢口真里が選抜された。
ASAYANとしての企画としても注目が集まり、
「メンバーの個性を高めてモーニング娘。に還元する」循環の成功事例となった。
この成功に続き、プッチモニが結成され、モーニング娘。に続くミリオンセラーとなる。
続くミニモニ。は、ハロー!プロジェクトからミカを迎えて成功する。この方向性を更に進め、
モーニング娘。のメンバーを既存のハロプロユニットに加えるレンタルを開始した。
2002年のユニット改編(タンポポプッチモニミニモニ。のメンバー総入れ替え。各項目参照)は、
ファンからの反発を買うことになった。結果、改編後タンポポはシングル1曲のみ、
プッチモニはシングルリリースなしで、活動休止状態となる。ミニモニ。も、
改編後の路線変更を前後して売り上げは半減、2004年5月にミカの卒業をもって活動停止した。


☆主な記録
女性グループシングルCDオリコン1位回数: 9作
女性グループシングルCDオリコン1位連続年: 6年(1998年〜2003年)
通算CDセールス1000万枚突破(19thシングル「シャボン玉」にて突破。女性グループ史上3組目)
女性グループシングルCDオリコントップ10: 27作すべて
ミュージックDVDオリコン1位回数 : 11作
紅白歌合戦紅組最年少出場 : 12歳10ヶ月(加護亜依、第51回にて)


☆受賞歴
第40回日本レコード大賞最優秀新人賞
第13回日本ゴールドディスク大賞ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー
第36回ゴールデン・アロー賞音楽新人賞
第32回全日本有線放送大賞優秀賞
第32回日本有線大賞有線音楽優秀賞
第41回日本レコード大賞優秀作品賞
第37回ゴールデン・アロー賞音楽賞
第14回日本ゴールドディスク大賞ソング・オブ・ザ・イヤー
第33回全日本有線放送大賞読売テレビ特別賞
第33回日本有線大賞有線音楽優秀賞
第42回日本レコード大賞優秀作品賞・特別賞
第24回日本アカデミー賞話題賞・新人賞
第15回日本ゴールドディスク大賞
ソング・オブ・ザ・イヤー
ミュージックビデオ・オブ・ザ・イヤー邦楽短編
ミュージックビデオ・オブ・ザ・イヤー邦楽長編
ポップアルバム・オブ・ザ・イヤー